ホワイトバランスを正しく取るのは、正確な色再現には不可欠ですが
多くの場合は、正確な色よりも、好ましい色が用いられるので、超厳格なホワイトバランスにこだわるより、「ほぼ正確な」ホワイトバランスがアレばいいのが現実です。
デジタルカメラの普及で、ホワイトバランスは、フィルムカメラのときより飛躍的に簡単となりましたが、
さて、Markusさんの下の動画は、ホワイトバランスの取り方の真実
まずは、市場に売り出されている多数のカラーチェッカーやグレーカードの紹介をしてくれています。
動画0:46 EXPO DISC(https://www.expodisc.com/)ホワイトバランスセッター(https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/eq/eq-digital/other_accessory/whitebalance/4961607833872.html)など、レンズの前に取り付けるタイプの、ホワイトバランス測定道具は、いろんなタイプの光が混じった環境でのホワイトバランスの測定にはあまり役に立たない(*当ブログ、特定の一個のライトのみ、あるいは全部同じライトが配置されている環境で有効なアイテム)
動画2:02 というわけで被写体のある場所で、グレーカードや、カラーチェッカーなどをおいて、ホワイトバランスを取るのがより効果的
まあ、RAWで撮影してあとからRAW現像で治すっていうのもいるけどさ、俺、RAW撮影と関わりたくないのよね、あとから編集の時間などで、人生無駄にしたくない
動画3:25 折りたたみ式のグレーカードは、ニュートラルなグレーではないので勧めない
カラーチャート(カラーチェッカー)のたぐいは、あとでの編集(RAW処理を含む)のためにものだ
動画4:09 僕がよく動画で使うのは、
DKC-Pro 5″ x 7″ Set of 2 White Balance and Color Calibration Charts with 12% and 18% Gray – Pro Quality – Includes Frame Stand and User Guide(https://www.youtube.com/redirect?event=video_description&redir_token=QUFFLUhqbkZMX29NdzhycGhaVFlrNGFaMmowR3VjMC1hUXxBQ3Jtc0traXJzWDg1OTlmUXpVblhLYlFBc0NiVmlZZ1lLU01GMUR0ZmdVcGk5eDNFNHNBdGdlTmpnSml6eDFKOGNLTXl2S2NGT0M4bnIzN0cxeDExNVpsZndPOTh1aUNISkRBXzBKeFhfTU5ueVl5d01lbzZhWQ&q=https%3A%2F%2Famzn.to%2F3P8FmgK&v=gl4d_SHI8AM *Markusさんが作ったリンクのまま)*当ブログ加筆:この会社の、カラーチャートの編集ソフトがダウンロードできなくなったとかの情報があるので、カラーチャートとしての購入を考えているなら要注意*グレーカード部分だけ使うならあり なお、メーカーがサイトアドレスの更新をなまっていて、混乱がおきていますが、2024年現在のサイトは、DGK Color Tools https://dgkcolor.tools/ 昔は配布していた、カラー部分の情報を使っての色再現ソフトの配布は停止になった模様(グレー部分で十分と判断したのか?)
この会社のものは三種類あるけど、一番安いのはテカリがあって良くない、もっと高いのはつや消しでこれがいい。この会社にはもっと高いやつがあるが、水中用のやつで、地上で使うと色かぶりが出る
僕は写真では上の左から2番目と三番目のグレーだけを使う
他社のより高いカラーチェッカーやグレーカード
簡単に開けないものも多いとか、テカっているとか、見てみると、使いにくいものが多数売られている。
と高い割に使いにくかったりすることを紹介
動画9:25 いちばん簡単なのは、白い紙を使うことだ まあ、紙は色かぶりあるんじゃないの?とか言う人もいるだろうが、この紙は調べたら、真っ白ではないが、色かぶりはまったくない=ニュートラルなんだよね(*ブログ補注 正しくホワイトバランスをセットした環境で、白い紙を撮影して画像ソフトのVectorScope(ベクトルスコープ)機能などで、色の情報を調べれば、その紙に色かぶりがあるか、中立のニュートラルかを調べられる)
動画10:29 一番いいのは、紙をそのまま使うことじゃなくて、丸めてクシャクシャにするんだよ。こうすると紙に色んな角度から光線が反射=実際の世界に近くなるからだね
18%グレーカードと適性露出の罠:多くの撮影では、反射率が12–13%のことが多いので、グレーカードでの露出測定結果には補正がいる場合がある
の記事でも書きましたが、現実世界は凸凹して、明暗差も激しいのが現実で、平たいグレーカードを基準に露出やホワイトバランスを決めるのは常に正しいことではない 多くの場合、グレーカードを斜め45度から露出を計るほうが正確
という現実があるので、ホワイトバランスも、絵画や文書の複写でない場合、平たい紙ではなくクシャクシャにした紙のほうが、正確なホワイトバランスが取れる
*大学とかいう3文教育機関でも、グレーカードの利用を、世界が平面であるという前提が成り立つ、絵画などの複写撮影、あるいは曇天の屋外などの設定の世界の話を、そのまま、撮影の常識の知識として教えたりする「ニセ科学」の講釈を多数行ったりしています。が、実際の世界は、立体物が多数あり凸凹しており、明暗差も激しく、光線の反射角度がバラバラなので(三角係数の知識があれば反射角度で実際の反射率が異なることがわかるが、コサインを教えないと学力低下が~とか騒いでるバカの大部分は、こうしたことで三角係数の知識が活かせない、実際は使いこなせないものを無闇矢鱈と覚えただけの、丸暗記無能学力低能昭和世代)、標準反射率18%が適正露出の目安という解説は、実際は多くの場合で正しくない。むしろ多くの場合実際の世界の反射率は12-13%であるので、12%グレーカードがグレーチャートについていたりする理由だし、グレーカードやホワイトバランスの測定ではそこを考えるのが大事
ということになります*銀一がホワイトバランス用に、薄いグレーのグレーカードも作っている理由もなんとなく、理解できそうになってきますよねw
カラーチェッカーなどを使った色校正は、必要ないのか?
というはなし、氷心や美術品の記録撮影など、厳密な色の再現が必要な場合はやっぱりいります
グレーカードだけだと、カメラメーカー各社の、特色を持たせるために、特定の色を強調する、脚色が取り切れないからです
こうしたときは、グレーカードだけでは間に合わず、カラーチェッカーを同時に写し込んでの色校正が必要になります
ベクトルスコープ(VectorScope)機能による色かぶりのチェック
ベクトルスコープ(VectorScope)機能は、Adobe Premiere Proや、AffinityPhoto、Raw Therapeeなどに搭載され、機能的には、通常の三色RGBのヒストグラムとにていますが、特定の色の被りを発見するのにも適しています.
RAWで撮影したデーターを処理する、RAW現像処理の状態で、
Affinity Photoだと、右上のパネルタブから、スコープ → ベクトルスコープとすると表示されます
![](https://portrait631999118.wordpress.com/wp-content/uploads/2024/06/vectorscope-1.jpg?w=802)
この画像は、わずかにグリーンが強いので、円のグラフの中の、左斜め下のグリーン(G)にわずかにグラフが増え、斜め右上のマゼンタ(M)のグラフがわずかに小さくなります
明確な色かぶりがある場合、上の円で緑が強ければ、Gの方に白く強いグラフが出て、黄色の場合はYの方向に白いグラフが出ます
この場合はほぼニュートラルなので、どこの方向にも薄く均等にグラフが出ていますが
*このときは銀一の、色かぶり無いグレーカードをつかったので、この測定でわずかにグリーンが出たのは、色温度を測定するのにつかった照明用のストロボの光の色が、ややグリーンの色かぶりがあるということ
例えば、青色の色カムリが強い場合は、以下のようにBの方角(右に)に、色が青によってますと、白い点が出現します
![](https://portrait631999118.wordpress.com/wp-content/uploads/2024/06/vectorscope-2.jpg?w=1024)
完全ニュートラルな、ライトをつかって、コピー用紙を正しい色温度で、RAW撮影して、上のようにベクトルスコープ機能で、白い点が出ないような、色かぶりを調べていけば、ホワイトバランスを測定するには、十分にニュートラルな紙がみつかります
巷でRAW現像、RAWで撮影しよう、JPEG撮影だと後悔するとか騒いでる、大学にいるのを含めた頭が猿のセンセ方とか、バカライターのたぐいは、こうしたRAWデーターを使っての、科学的な分析とかの手法とか、ツールの存在は言わないよね(5ちゃんとか、価格コムとかの自称は尚更w実際、ベクトルスコープとか、RAW洗脳教育を受けてきた、大部分の皆さんは今まで聞いたこと無いでしょw)w いつも行き当たりばったりで、テキトーにRAWの色と露出をいじる解説ばっか
要は金儲けしやすいRAW撮影現像セミナー商法しやすいからで、RAWデーターの本当の使い方なんかは理解してないw
RAW現像という、手のこんだことをやってる僕ちゃーん、とハッタリかますのが目的
RAW現像に時間がかかる、パソコンのスペックが~、としか言えない脳内カメラマンの相手はやめよう
Scope panel
Using Vectorscope
Vectorscope
https://helpx.adobe.com/speedgrade/using/image-analysis.html
Adobe Photoshop, Lightroom, DaVinci Resolve, Adobe After Effects などのベクトルスコープ(VectorScope)専用外部プラグイン
PixVis Screenscope a vectorscope utility for desktop
https://pixvis.com/screen-scope/
20ドルですから、高いプラグインではない
YoutubeのMarkusPixこと、Markus Rothkranzさんは、スター・ウォーズの美術特撮から始まり、多数のトータル・リコールなど、特撮映画テレビの美術と特撮に関わり、末期は監督もやっていた人です。
現在は映画の世界からはセミリタイアで、パートナーのCARAさんと、健康レシピと写真や動画の撮影手法のチャンネルをやっています
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